2007年10月24日(水)イオンショッピングセンターに4名の利用者様と行ってきました。
リースの服から普通の服に着替えていただくだけで、まるで別人のような雰囲気になられ笑顔が一段と際立って見えました。
イオンでは、まず昼食をどこで食べるかを決めるにあたり10ヵ所程度ある飲食店の前を何度も行ったり来たりしたのですが最終的に一人の利用者様の「松茸の天麩羅が食べたい」という一言でめん処のお店に決定しました。
メニュー表には多数の御膳や定食などの品々が載っており「あれもいいけど、これもいい」
とかなり迷われましたがそれぞれの利用者様がお好みのものをしっかりと選び注文をされました。
普段は落としても割れない素材の器を使用しているため陶器の器は大丈夫だろうかと心配していましたが、
そんな心配はご無用で両手で軽々と持たれ汁を吸われていました。
また普段スプーンを使用されている方が上手に箸を使ってうどんを食べられたり天麩羅を天つゆにつけて
食べられたりするなど新たなる発見が多々あったのですが、それはわたしたちスタッフが利用者様の残されている
能力を奪っているということでもあり反省しなければならない点であると痛感しました。
昼食後は参加できなかった利用者様への土産として三笠まんじゅうや普段食べるおやつ類をたくさん買い込み、
また最後には締めとして喫茶店でコーヒーを飲み帰宅の途に着きました。
外出することでの期待される効果は数多く挙げられるとは思いますが会社の一員として社会参加ということだけでに
留まらず施設という閉鎖的な空間から外部に出て行くことで利用者様だけでなく、わたしたちスタッフにとっても
見れられているという意識が働き刺激となったり、また新たなる発見からその方のまた違った側面が見えることで
利用者様とスタッフという閉鎖的な関係から一人の人として関わることへの意識の向上となりケアの活性化につながって
いくと考えられます。
施設内において重要化が進む中で外出できる方がかなり減ってきていますが今後もできる限りこのような外出の機会を
続けていき素敵な笑顔を見せていただける場となればいいと思います。
(介護福祉士 大野修一)