去る、6月19日(木)当施設のホールにて、ターミナルケアに関する研修を行いました。当日は、外部講師の加藤長年氏(株式会社 なごみ デイサービス あさんて)をお招きし、約1時間にわたってご講義いただきました。今回は、今年度初めてのオープン研修ということで、近隣の事業所にも呼びかけ、多数のご参加を頂きました。
研修の内容は、加藤氏の臨床経験を中心にお話しいただきましたので、とても、実践的で分かりやすいお話でした。また、同時に「人が生きるということ、死ぬということ」という深いテーマが盛り込まれ、参加者全員が今のケアの在り方を再考する大変良い機会となりました。
講義を聞きながら
「生老病死 の苦しみは 人をきらわぬ事なれば
貴賤高下の隔てなく 貧富共にのがれなし」
という一遍上人の言葉を思い出しました。「いつか、人は死ぬ」。生まれてから、歳を重ね、やがて来る“その時”を人としてどう迎えるかということは、認知症の方に限らず、私たち一人ひとりの事に引き寄せて考えるテーマだと思いました。加藤先生、ありがとうございました。
人材育成部長 中西誠司
2014.7.9.掲載
2014.7.22.更新
2014.8.06.更新
2014.10.23.更新
2014.12.1.更新
2015.2.1.更新
「ひもときシート」の事をご存じの方は、どのくらいいらっしゃるでしょうか?当施設では、部分的に、この「ひもときしート」の考え方を取り入れケアに役立てています。
「ひもときシート」は、厚生労働省の認知方ケア高度化推進事業の中で開発された、認知症ケアを高めるためのツールです。ホームページには次のように紹介されています。
http://www.dcnet.gr.jp/retrieve/info/about.html『ひもときシートは、アセスメントの視点と焦点を定めていくための「前段階の作業」と位置付けることができます。事実情報の集積や分析をするアセスメントとは異なり、根拠のない対応をやみくもに繰り返す状況から、事実と根拠に基づいた適切ケアにつなげていくための「思考の整理」と考えてください。』
5月は当施設の認知症ケアの質の向上のために、この「ひもときシート」の考え方について研修しました。
研修の中で、強調したポイントは次の3点です。
●ケア者がケアする上での視点を「ケア者側からご本人側」に転換すること
●多様な職種、キャリアのチーム員がみんなで話し合うこと
●様々なご本人の状況の背景を探るべくケアに関する思考を展開していくこと
実際の現場で役立つような研修を提供したつもりですが、現場のケアは変化していくでしょうか。
研修後の職員のみなさんの動きが楽しみです。
人材育成部長 中西誠司
2014.5.30.掲載
2014.7.22.更新
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日ごろ、私たちは、直接/関接に認知症ケアに関わっています。ご利用者の方々、お一人お一人にケアを提供することが私たちの仕事です。ですから、良いケアを提供するために、年間を通じて、認知症ケアに関する知識/技術を高めるための研修を行っています。では、私たちは、知識、技術だけを高めればいいのでしょうか?
私はそうは思いません。施設のケアの方向性は、国の政策に大きく影響を受けます。国の目指す医療、介護の方向、認知症施策の動向、などを理解し、全体を見渡した上で、施設のケアの在り方を考えることも大切です。日々忙しい業務ではありますが、目の前のケアだけを見ていては、井の中の蛙になってしまいます。
今、厚生労働省は「認知症施策推進5カ年計画(いわゆるオレンジプラン)」を推し進めています。こうした方針を知ることは、仕事の上でも大切であると同時に、いずれ歳をとっていく私たち一人ひとりに関わることでもあります。年度の初めにちょうどいいテーマではないかと思い、このような研修を提供しました。
これを機会に、日本の超高齢化社会や認知症ケアのあり方について、一緒に考えてみて下さい。
人材育成部長 中西誠司
2014.5.8.掲載
2014.7.22.更新
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